
松尾芭蕉の奥の細道の中の句は、いずれも神がかりな傑作ばかりですが、中でもあたしが大好きなのがこの名句です。
夏草や
兵どもが
夢の跡
現代では、とてもこのような句は詠めないと思いながらも、詠んでみたい憧れもあります。それで、この名句に影響されて詠んでみました。恥ずかしながら…。
一見、爽やかに晴れ渡っているように見えますが、実は、寒かったり、風が強かったり、一筋縄でいかない日和だったりするのが、冬晴れ…。お天気は青空でも、内状は悲喜こもごも。争い事が何も無いようでいても、各人の胸のうちは、色んな駆け引きで揺れている様を、世情に重ねて詠んでみたのですが、いかがでしょうか…。
今年は、騙されそうになったり、揉めたり、後悔したり、そんな人生勉強もいろいろありましたが、小春日和のように、穏やかに生きたいものです。無理だと思うけど…。